マウスピース矯正に関するQ&A

2025年09月10日(水)

コラム

マウスピース矯正のQ&Aまとめ

今回のコラムは、マウスピース矯正に関するQ&Aをまとめてみました。

浦安市の歯医者 矯正歯科 あらかわ歯科医院 マウスピース矯正

A:マウスピース矯正は、目立たない透明な装置を使うため、見た目を気にする人に適しています。
また、お仕事上、目立つ装置を入れることができなかったり、装着すること自体を雇用契約上禁止されている方に向いています。
自己管理が得意な人、外食や間食の習慣が少ない人、金属アレルギーのある人、そして痛みに弱い人にも適しています。

A:一般的には装置代金で30万円から100万円程度のようです。矯正治療を開始する際に発生する診断料や治療中の通院料は別途発生します。

また、昨今の電気代や燃料費用に加え開発部門の人件費高騰に伴い、システム利用料や装置の輸送費用も高騰していて、装置代金は値上がりする可能性も考えられます。

A:残念ながら保険はきかず、自由診療のみとなります。

薬事法上、矯正用マウスピース装置は医療機器に該当しないことも自由診療となる理由の一つとなっています。
矯正治療は一部の歯列不正で保険適応となる場合がありますが、保険診療による矯正治療の場合、装置を選択するのは治療を施術する歯医者側になります。また保険診療で使用できる装置の選択肢にマウスピース装置は含まれていません。

A:まず、患者さま個々の歯並びや噛み合わせの状態に合わせて完全オーダーメイドで製作されるため、金額が高くなります。

システム利用料が高いことも金額が高い要因の一つです。当院が使用しているインビザラインによる矯正治療は、米国アライン・テクノロジー社(以下アライン社)から提供されている独自のシステムをライセンスを取得した歯科医が利用します。
アライン社の技術開発は日々行われていて、膨大な予算が注ぎ込まれています。これがシステム利用料高いことの要因とされています。
しかしながらその技術開発により、インビザラインは他社のマウスピース矯正装置と比較して、確実に歯を動かすことができる唯一無二の装置と言っても過言ではありません。

A:一番大きな弱点は「1日20時間以上」の装着時間が守られないと、目標通りに歯が動かず歯並びが改善しないことです。

マウスピース矯正の装置は、食事時と歯磨き時以外は装置を装着し続けることが必要で、具体的には1日20時間以上の装着が必要です。
装着時間が守られないと、歯が動かず、歯並びを改善させることができません。装置を入れたままでは飲食できず、飲み物も水しか飲めません。

A:歯並びの状態、生活スタイルによりどちらがいいかが異なります。

マウスピース矯正とワイヤー矯正の比較

目立ちにくさ

マウスピース矯正の方が、装置が透明なため目立ちにくく見た目があまり影響されませんが、ワイヤー矯正でも目立ちにくい措置はあります。イヤーやブラケット(ワイヤーを固定するため歯に装着する装置)を使用することで、目立ちにくくできます。

食事や歯磨きのしやすさ

マウスピース矯正は食事時と歯磨き時には装置を外すことが出来ます。食べ物にも制限がありません。ワイヤー矯正は装置を外すことが出来ないため、マウスピースと比較すると歯磨きは難しくなります。食事も食べる物に制限が生じます。

治療期間

一般的にはワイヤー矯正の方がマウスピース矯正よりも治療期間が短い傾向にあるとされています。しかしながら、歯並びの状態や治療計画(歯の動かし方)によりワイヤー矯正でもでも長期になる場合はあるため、治療期間に違いはありません。

歯並びの状態

抜歯による矯正治療が必要な歯並びの場合、マウスピース矯正はお勧めできません。

費用

当院ではマウスピース矯正の場合、装置代金は50万円~、ワイヤー矯正の場合、70万円~となっています(税別)。また診断料と通院料は別途必要になります。

A:マウスピース矯正による歯並びの変化は、早ければ1ヶ月、概ね2ヶ月程度で変化を実感できる場合もあります。

矯正治療による歯並びの変化は、歯並びの状態により感じ方に個人差があります。治療初期はあまり変化を感じない方もおいでになりますが、正しい装着方法と装着次回を守って進めていくことにより、見た目は必ず改善されます。

A:歯や歯並びの状態、治療の難易度により治療の期間は変わってきますが、1~3年が最も平均的です。
一方で軽度な場合は1年未満の場合もありますし、歯を動かす量(移動量)が多い場合は4年以上必要な場合もあります。

A:当院では次のような場合、インビザライン矯正をお勧めしておりません。

  • 抜歯による矯正治療が必要な場合。
  • 医院側が指定するマウスピースの装着時間を守れない場合。
  • マウスピースの装着方法、洗浄や保管などの自己管理が難しい場合。
  • 分析診断の結果、外科矯正が必要な場合。

インビザラインに限らず、当院では次のような場合、矯正治療全般をお勧めしておりません。

  • 当院でお願いしている通院間隔をお守りいただけない場合。
  • 飲食ルールや歯磨きをしていただけない場合。
  • 矯正治療に対してのモチベーションを維持できない場合。

A:マウスピースを「1日20時間以上」の規定通りに装着した場合、1日に歯が動く移動量は0.035mm程度です(1週間で0.25mm)。
そのため1日装着しない日があってもほとんど問題がありません。その場合、交換する予定の日にちを1日延長する必要があります。

装着しない日が1日だけでなく数日に及ぶと装置が合わなくなる可能性が高いです。

A:「後戻り(あともどり)」と呼ばれる動いてしまう状態や、予期しない動きを起こす場合もあり、装置が不適合を起こして入れることができなくなります。

A:日常的に歯ぎしりや食いしばり癖があると、マウスピースの変形や破損の可能性が高くなります。対策として、交換頻度を短くして変形が顕著になる前に新しいマウスピースへ交換します。

A:マウスピース矯正に年齢制限はありません。30代・40代・50代と年齢に関わらず、矯正治療は可能です。
一方でお子さんの場合、6歳臼歯と永久歯の前歯が生えていないとマウスピース矯正の適応外となります(「インビザラインファースト」の適応条件)。