当院のオールセラミック治療
2023年02月14日(火)
コラム
今回のコラムは審美歯科です。自費治療の白い材料「オールセラミック」についてお話しします。
むし歯治療で歯医者を受診する場合、「せっかくの機会だから見た目にも自然な感じで金額がかかっても綺麗にしたい」という目的で来院される患者さまもいらっしゃいます。
別のコラムで「保険治療でできる白いかぶせ物」についてはお話ししました。
保険適応外の自費治療でできる白い材料には、主に次の4種類があります。
- オールセラミック
- ハイブリッドセラミック
- ジルコニア
- メタルボンド(金属焼付陶材冠)
そこで今回は、❶ の「オールセラミック」についてのお話です。
オールセラミックとは?
金属を使わず、かぶせ物・詰め物で使用されるセラミック素材100%の材料です。
かぶせ物であれば「オールセラミッククラウン」、詰め物であれば「オールセラミックインレー」という呼び方になります。
オールセラミックの特徴
食器等の陶器をイメージしていただくと、特徴がより理解しやすいかもしれません。
例えば、表面がツルツルしていて艶と光沢のあるお皿を亀の子たわしでガシガシ洗っても、目に見えない細かい傷は付くかもしれませんが、艶が無くなることはありませんし、目立った変色も起きません。
オールセラミックもこれと全く同じで、歯ブラシで摩耗することは余程の事がない限りありません。変色も起きません。(研磨材が多く含まれている歯磨きを使うとこの限りではありません)
またお皿は、落とす等の衝撃力が加わると割れる可能性があります。
オールセラミックもこれと同じで衝撃力が加わることで割れる・欠ける可能性があります。
口の中に起きる衝撃力とは、歯ぎしりや食いしばり、殴られる、顔面を強打する、極端に硬い物をその場所で咀嚼する、等がそれに当たります。
単独で被せる「単冠(たんかん)」と呼ばれる方法には向いていますが、歯周病等の影響でグラグラしている歯に適応される「連結冠(れんけつかん)」と呼ばれる方法には向いていません。
「ブリッジ」と呼ばれる治療方法にも向いていません。
グラグラしている歯やブリッジでセラミックを希望の場合「メタルボンド(金属焼付陶材冠)」が適応になります。
オールセラミックの利点と留意点
「オールセラミックの特徴」で記述した内容が、利点、留意点の一部になります。まとめると、次のようになります。
- 天然歯と見間違うレベルで、色と形を調和させる事が出来る。
- 日常の歯ブラシによるホームケアで摩耗・変形しにくい。
- 摩耗・変形に加えて変色もしにくいので、長年にわたり劣化しにくい。
- エナメル質と同じ硬さに改良されている。
- 金属を使わないため、金属アレルギーの心配がない。
- 衝撃力に弱く、割れたり欠けたりする可能性がある。
- 歯を単独で被せる「単冠(たんかん)」と呼ばれる方法には向いているが、「連結冠(れんけつかん)」と呼ばれる方法には向いていない。
以上、審美歯科の「オールセラミック治療」についてでした。
当院では、型取りだけでなく噛み合わせの記録も精密に採るので、お口の調整も一部の場合を除き、短くすることができます。
お口に装着したかぶせ物は、我々でも天然の歯との区別がつきにくいレベルで装着されます。
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