【症例紹介】ワイヤー矯正で乱杭歯(叢生)や八重歯を治療・20代矯正治療②
2023年07月13日(木)
コラム
今回はワイヤー矯正で乱杭歯(叢生)や八重歯を治療した20代女性の症例① の続きです
ワイヤー矯正で乱ぐい歯や八重歯を治療・20代矯正治療②
初診時と装置を入れて12ヶ月後の画像です。装置を入れて12ヶ月、初診時から16ヶ月後です。
できるだけ虫歯になっていない健康な歯を残す目的で右側は上下第1大臼歯、左下は第2大臼歯を抜歯しました(左上は第1小臼歯を抜歯)。
装置を入れて12ヶ月経過したところで親知らずが生えてきました。
この赤矢印の部分に見えている歯は全て親知らずです。
初診時のレントゲン画像です。黄色の矢印の歯が今回生えてきた歯牙です(緑色の矢印の歯は抜歯した部位です)。
矯正治療により、このように既存の埋伏している歯が動くことがあります。
この時点では装置を掛けることができないため、これら親知らずの動きを数ヶ月経過観察する必要がありました。
経過観察を始めて4ヶ月後の上顎画像です。
右上は装置を入れても大丈夫な状態まで生えてきました。
経過観察開始して4ヶ月後の下顎画像です。
上顎と比較してまだ装置を入れられる状態ではありません。
右上の親知らずのみ装置を入れて歯を動かし始めました。
右上に装置を入れたその翌月、左下は電気メスで周囲の歯肉を切除して、装置を入れました。
ワイヤーに挿入した「オープンコイルスプリング」の力で歯を動かします。
右下を装着して6ヶ月後、ようやく左下も装着できる状態になったため装置を入れました。
その間、右下は緩やかに歯が動いてきたため、装置を交換しました。
ここからはワイヤーの力で綺麗に並ぶのを経過観察します。
ワイヤーは1段階ずつ太いサイズへ交換していきながら、スペースを閉鎖させていきます。
右奥、装置を入れて1年2ヶ月後の画像です。ここまでくるとこの歯が親知らずとはわかりにくい状態です。
左下は装置を入れて動かし始めて9ヶ月、右下は10ヶ月後の画像です。
こちらもここまでくると親知らずとはわかりにくい状態になりました。
完成の状態です。
術後のレントゲン画像です。
いかがでしたか?
治療期間は虫歯の治療期間を含めてトータルで5年でした。
虫歯に罹りやすいリスクをお持ちで、矯正治療中に虫歯に罹患した歯の治療が完結していません。
今後はそれらの治療を進め、治療後は再発しないように予防していくことが重要でかつ大切になってきます。
歯列矯正のご相談はこちらからご予約いただけます