審美歯科とは?おすすめの治療やデメリットを徹底解説

2025年05月28日(水)

コラム


「笑顔に自信が持てない」「歯の色や形、歯並びが気になる」そんな悩みをお持ちの方に中も注目されているのが「審美歯科」です。
今回は審美歯科の基本的な考え方やおすすめの治療、注意すべきデメリットや留意点についても徹底的に解説していきます。

浦安市の歯医者 矯正歯科 あらかわ歯科医院 審美治療
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審美歯科とは?基本的な考え方と目的

審美歯科とは、見た目の美しさを重視する歯科医療の分野の一つです。虫歯や歯周病を治療することを土台として、場合によっては見た目だけではなくて、咀嚼機能の向上もそれに加わります。歯の色・形・歯並びなど、見た目に関する問題を専門的に解決します。

1.一般歯科との違い

一般歯科は虫歯や歯周病などを治療してくことに重きを置いています。審美歯科はそれらの治療を経た上で「審美性の向上」を目的としており、治療のゴールが変わってきます。例えば、虫歯治療を施術して、保険適応の材料で治療を終わらせるのではなく、審美性や耐久性のある材料で自然な見た目に仕上げるのが審美歯科の特徴です。

2.審美歯科が注目される理由

現代は、他から見られた時の「第一印象」が非常に重要な社会と言っても過言ではありません。
ビジネスの場や婚活の場、趣味や様々な社交の場でも、笑顔や口元が与える印象は大きく影響します。一説によると、初対面で人と人が接する時、数秒から数十秒でお互いの第一印象が決まってしまうとのことです。

SNSやオンラインによるリモート会議で自分の顔が映る機会が増えたことで、自分の歯や口元にもっと自信を持ちたい」と考える人は増えてきています。こうした背景から、審美歯科への関心は高まってきています。

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審美歯科の主な治療方法

様々な治療内容が審美歯科に含まれています。それぞれの悩みやご希望に応じて治療を選択していきます。以下は代表的な治療内容ですが、これ以外にも審美歯科と位置付けられる内容はあります。

1.セラミック・ハイブリッドセラミック・ジルコニアによる補綴治療・修復治療

被せ物や詰め物を、白くて自然に見えるセラミック・ハイブリッドセラミック・ジルコニアの材質を使って行う治療です。見た目が圧倒的に自然な状態に見えるだけでなく、劣化や変色に対しての耐久性も高く、金属アレルギーの心配もなくなります。また、長期的に考えるとコストパフォーマンスに優れた選択肢となります。

2.矯正治療

マウスピース型装置の「インビザライン」や、エステティックブラケットとエステティックワイヤーを使用した目立ちにくい装置による矯正治療は、見た目を気にせず治療できるとしてとても人気があります。また、矯正治療で歯並びを綺麗にしてから補綴治療や修復治療を行う場合もあり組み合わせて行うことも可能です。

3.ホワイトニング

黄ばみやくすみが気になる方に人気なのがホワイトニングです。「ホワイトニングについて相談したい」というお声もよく聞かれます。歯の表面を削らず、薬剤で白くする方法で歯を白くする方法です。歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」と自宅で行う「ホームホワイトニング」の2種類あります。

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審美歯科をおすすめする理由

審美歯科は単なる美容目的に思われますが、それだけではありません。実際には生活の質を大きく向上させてくれる要素がたくさんあります。

1.見た目の改善と自信の向上

歯並びや歯の色がきれいになると、鏡を見るのが楽しくなります。それによって自然と笑顔が増え、自己肯定感もアップします。人と接するのが楽しくなり、プライベートも仕事も好転する可能性が高いです。

2.見た目の印象アップで就職や婚活にも有利

「口元」は他人が最初に目にする場所の一つです。美しい歯並びや清潔感のある白い歯は、相手に対して信頼感を与えます。ビジネスシーンや婚活・趣味や様々な社交の場での好印象を与えるためにも、審美歯科は有効な投資と言っても過言ではありません。

3.機能性の向上との両立

見た目の美しさだけでなく「よく噛める」「発音しやすい」といった機能性の改善も見逃せません。噛み合わせが整えば、消化器系への負担が軽減され、身体全体の健康にも繋がります。

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審美歯科のデメリット

審美歯科には多くの魅力がありますが、決して万能ではありません。治療前にしっかりとデメリット・リスク・留意点を理解しておくことが大切です。セラミック・ハイブリッドセラミック・ジルコニアにもメリットだけでなく、それぞれの材料特有の留意点もありますが、ここでは審美歯科全体を考えた場合の、必ずお考えいただきたいポイントです。必ずしもデメリットとは言えないかもしれません。

1.保険適用外がほとんどで治療費が高額になる

審美歯科は基本的に保険適用外で費用が高くなりがちです。

2.治療が長期間になる

審美治療が補綴治療のみの場合、型取りから被せ物完成までの期間を短縮することで、短期間での治療は実現可能です。

ただし、口腔内全体の虫歯や歯周病の事前検査は必須で、それらの治療が必要であればそれらの治療期間がプラスで必要になります。

また、それらをどのような手順で説明するかの説明も必須になります。

加えて審美歯科開始前の虫歯や歯周病治療が必要な場合、1日での治療はとても無理ですし、短期間で治療が完了しない場合の方がほとんどかと思われます。

3.治療完了後は定期的なメインテナンスが必要

「2.」にも関連していますが、治療後に定期的なメインテナンスは必要になります。「治療して終わり」ではなく、治療した部位を含めて口腔内全体が再び悪くなり、再治療となる事が無いようにするため、予防処置は必要になります。生身の身体と無機質な建築物を一概に比較はできませんが、どんなにきらびやかで高級な住宅を建築しても劣化はします。高級車を購入しても車検が必要なように、審美歯科できれいな口の中にしても、メインテナンスをしなければ、必ず劣化して再度の治療が近い将来に必要になります。

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審美歯科を選ぶ際のポイント

審美歯科を受診する際、どの医院で治療するかは最も重要なポイントです。

当院が考える歯医者選びのポイントは次のとおりです。

1.丁寧にカウンセリングしてくれる医院

信頼できる歯科医院は、時間をかけてカウンセリングしてくれます。

ご希望内容や悩みをしっかりとヒアリングし、口の中全体をお調べした上で、ご希望の治療内容で問題なく進められるかどうか?他に治療法があればその提案をしてくれるところは信頼に値します。

他には、特に被せ物や詰め物に関しては、利点だけではなく留意点も説明があるかどうか、治療回数と治療期間の概算、費用の説明や、術後のメインテナンスなど、説明しなければいけない内容は多岐にわたるため、それらをじっくり説明してくれるかどうかは重要なポイントです。

2.ホームページで患者様向けの審美歯科情報を詳しく発信している医院

医院の技術力の見極めは患者様からだと正直言って中々難しいものがあります。

但し、ホームページで詳しくわかりやすい患者様向け情報を発信しているかで、医院側が自信を持って治療を提供しているかどうかがわかります。

経験豊富な歯科医師であっても、ホームページによる情報発信が疎かな場合、見極めが出来ないという観点から、避けた方が無難かもしれません。

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審美歯科後のアフターケアと治療した部位を長持ちさせる秘訣

審美歯科で費用をかけて治療しても、虫歯の再発や歯周病の発症、被せ物や詰め物の破折や破損があっては元も子もありません。治療後に気を付けるべきポイントを紹介します。

1.医院側で指定される定期検診の時期を守る

審美歯科治療後は、医院側で指定される定期検診時期を遵守して受診するのが理想です。検診時期は患者様ごとに違います。忙しい等でどんなに間隔が空いたとしても半年は超えないことをおすすめしています。

「◯ヶ月後には歯医者での検診でチェックしてもらう」という意識があることで自ずとホームケアの意識が高まります。

「やっと終わった、これで通院しなくて済む」という意識が強いと悪い意味で安心してしまい、ホームケアが疎かになることが少なくないです。

定期検診の時期をお守りいただいている患者様の方が、長期的に治療結果を維持できている場合が多いです。

2.検診時にアドバイスされたホームケアの方法を守り、食事内容も気を付ける場合がある

ますは「1.」の定期検診時でアドバイスを受けたホームケアの方法を思い出しながらブラッシングしましょう。

受けた審美歯科の内容によっては、着色しやすい食品を控えめにすることが必要になる場合があります。特にホワイトニングやクリーニング後はこれに当てはまります。

次に気を付けるのは、被せ物や詰め物が破折しないように意識することが大切です。就寝時、無意識下での歯ぎしりや食いしばりに対しては、「ナイトガード」と呼ばれるマウスピースを製作して装着することで破折に対する予防は可能です。

就寝時以外では、不必要に強く噛みしめたり、わざと歯ぎしりすることは避けましょう。食事時では、常に食べる物の「食感」がどのような感じかを意識し「気を付けながら」食べるだけ詰め物被せ物の破折を防ぐ効果が高くなります。

このことが、歯や詰め物・被せ物のダメージを減らします。そして「ゆっくりよく噛んで食べる」行為につながり、消化器系への負担を減らす効果にもなります。

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まとめ:美しい歯は一生の財産です。

審美歯科は、口元を気にすることなく自然と笑顔になるだけではなく、コミュニケーションも円滑になり、何よりも自信がつくことで人生そのものが好転する可能性を秘めています。

ご自身にあった方法を見つけ、無理のない範囲で取り入れていくことが大切です。

この内容が、審美歯科をお考えの皆様の受診へのきっかけとなる第一歩になれば嬉しいです。

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よくある質問

A1:通常の歯科治療と同じくらいで、審美歯科だから特別痛さが強くなることはないかと思います。「痛くないように処置して欲しいので、麻酔して下さい」とお願いすることで保険診療時よりも麻酔に応じてくれる可能性は高くなりますでの、ご心配な場合、そのようにリクエストすることをおすすめします(金額は麻酔代として有償となる場合もあります)。

A2:治療内容によって変わるので一概ではありません。例えば、ホワイトニングであれば最低1回から、矯正治療であれば数年かかりますし、審美歯科の前に保険診療による処置が必要な場合はその内容によって数ヶ月必要な場合もあります。

A3:永久的というよりは「保険診療による治療よりも劣化しにくく長時間保たせることが可能」と考えるのが正しいです。例えば、オールセラミックは詰め物や被せ物を単体で考えれば永久的ですが、口の中に装着され、食事などの生活習慣やホームケアができているか?定期検診を守っているか?で変わってきます。生活習慣に気を付け、歯医者でアドバイスされたホームケアの方法をきちんと実践し、医院から指示されている定期検診の時期を守って通院していれば、長期間にわたりきれいな状態を持たせることが可能です。

A4:詰め物や被せ物は、歯を削って治療するので元の歯には戻せません。矯正治療でも便宜抜歯(べんきばっし)と呼ばれる治療によりはを抜いて処置する場合、元の状態には戻せません。そのため、治療開始前に十分な説明を受け、治療内容の同意の上で処置を進めることが大切です。

A5:男性で問題ありません。むしろ最近は、人と接する機会がおおい営業職や経営者の皆様を中心に、審美歯科のニーズは急増しています。第1印象や清潔感が問われる現代社会において、審美歯科は有効な自己投資です。性別は関係ありません。