予防歯科
予防歯科とは?
自分は歯が弱いから治療をしてもすぐに悪くなるとか、いいかぶせ物を入れたら虫歯にならないとか思ってはいらっしゃいませんか?
「なぜ虫歯や歯周病になるのか?」の『なぜ?』を調べ、虫歯や歯周病の原因を作らない、一度治療をした箇所に再び虫歯ができないようにしていくのが『予防歯科』です。

歯が痛くなった時?歯ぐきが腫れた時?
熱い物や冷たい物がしみるようになった時?
痛みがなくても痛くなる前に定期的に来院して、虫歯や歯周病にならないために予防しよう、というのが予防歯科の考え方です。
歯は生きていくための栄養を摂取する大切な器官。
身体が病気にならないよう、健康食品を購入したり、適度な運動をしたり、人間ドックや健康診断を受けることと同じです。
予防歯科はきれいな白い歯、きれいな笑顔、口臭のないきれいな息が期待できる、気持ちの良い治療です。
患者さまと歯科衛生士・歯科医師で協力し合い、定期検診やメインテナンスで虫歯や歯周病等のお口の中のトラブルを未然に防ぎ、大切な歯をいつまでも健康に維持していきましょう。
予防歯科の目的
お忙しい中、頑張ってご通院いただき、大変な思いをして治療をしても、また虫歯ができてしまうと今までの苦労と治療費が無駄になってしまいます。そうならないためにも、当院では治療後の予防歯科と定期健診に力を入れております。

予防歯科の目的は「お口の健康=健口を生涯維持し、美しい歯を育てていく」ことです。
小さなお子様であれば虫歯が1本もないお口の環境を作ることが可能ですし、成人の場合は治療した虫歯の再発を予防し、新たな虫歯・歯周病の進行・口臭・歯の汚れ等を防ぐことができます。
予防歯科が必要な理由
下の図からおわかりのように、欧米では積極的に定期検診やクリーニングを活用しています。
残念ながら毎日きちんとお手入れをしているつもりでも、セルフケアのみでは虫歯の原因であるバイオフィルムや、お茶・コーヒー・タバコ等による着色を完全に落とすことはできません。
正しいセルフケアとプロによる定期的なケアであなたの将来の口腔環境を守り、自然で美しい歯を育てましょう。
日本人が持つ歯科医院のイメージは「歯が痛くなったら行く所」ですが、欧米の予防歯科先進国では「虫歯や歯周病にならないよう、健康で美しい歯のお手入れをする所」という考え方です。
その結果、グラフにありますように70歳での平均残存歯数に大きな差が出てしまっています。
予防歯科は、これまでの「痛くなったら治療する」という考え方とは異なり、「お口の健康を維持する」という歯科スタイルです。
痛みや症状がひどくなってから治療するとなると、治療費がかさみ、治療期間も長くなってしまいます。
永久歯は一度失うと生えてくることはありません。
ずっと健康な自分の歯で美味しくご飯を食べたいという方は、今からでも遅くありません。予防歯科を始めましょう。
当院の予防プログラム
大人の方の基本的な予防歯科
プロフェッショナルケア(歯科医院で行う予防)
初診時はカウンセリングでお悩み・ご希望を伺い、虫歯や歯周病の状態・現在は大丈夫でもこの先問題が生じそうな箇所のチェックを行い、ご説明いたします。
お口の中の現在の状態と生活環境に合わせ、その方に適したホームケアをご一緒に行いながらアドバイスをさせていただき、歯石およびコーヒー・お茶・タバコなどによる歯の表面の着色除去、歯のクリーニング、フッ素塗布等を行います。
- 虫歯・歯周病・口臭の予防
- 歯のクリーニングによる着色除去により自然な白さと輝きを取り戻す
- 歯質の強化
- リフレッシュ効果(汚れや細菌をクリーニングし、歯肉のマッサージ効果もあるのでお口の中がさっぱり清潔になります)

セルフケア(ご自宅でのお口のケア)
その方に合った適切な歯ブラシや歯磨き粉などのケア用品を専門の衛生士がお選びしますので、ぜひご自宅や職場等でもお使いになって下さい。
毎日歯ブラシでのブラッシング、デンタルフロスや歯間ブラシでのお手入れを行っていただきます。
また、キシリトール100%のガムを食後に噛むのもおすすめです。
お子様の予防歯科
大切なお子様の歯をお守りするためには、小さい頃から予防ケアの習慣をつけてあげることが必要です。
乳歯は永久歯の生みの母といわれるように、丈夫な乳歯を育てることが健康な永久歯の育成へとつながります。
日本は先進国の中で、未だに虫歯経験歯数がかなり高いのが特徴です。
1.強い歯をつくる
2.歯みがきをしっかりする
3.甘味を摂る回数を制限する(食生活の中で)
年齢とそのお子様に会わせたオリジナルのメニューで虫歯ゼロを目指します。
1~3歳
この時期は定期検診(約3ヶ月おき)がとても重要です。小さいお子様への負担のかからない低濃度のフッ素塗布と、保護者の方への食事・ブラッシング指導を中心に行います。
3~5歳
定期検診(約3ヶ月おき)をしっかり行って下さい。フッ素塗布、食事指導、保護者の方に加え、お子様自身が自分で正しく磨けるようにブラッシング指導を丁寧に行います。
6歳
六歳臼歯が生えてくる大切な時期です。生えたての歯は虫歯にかかりやすく、咬む面の溝が深いので磨き残しが多くなります。六歳臼歯が顔を出したら一度ご来院下さい。
6~12歳
成人の方と同様の予防プログラムを行っていきます。必要であれば、奥歯の溝の部分に樹脂を詰める「シーラント」で虫歯を予防します。

予防歯科のご相談・検診はこちらからご予約いただけます