マウスピース矯正「インビザライン」・痛くない虫歯治療。予防や歯周病治療に力を入れています。

【症例紹介】ハイブリッドセラミックを使用したメタルフリー治療

先生

今回はハイブリッドセラミックを使用した審美治療、メタルフリー治療を紹介します。

目次

審美歯科・ハイブリッドセラミックによるメタルフリー治療

患者さまは60代の女性です。

全体的な虫歯・歯周病の治療はもちろんなのですが、最も気にされ、治療を希望されていたのがメタルフリー治療です。

術前の画像です。今回金属は正面からは目立って見えていないため、上と下の画像です。

この患者さま、矯正治療の既往があり、上下左右の第1小臼歯を抜歯していらっしゃいます。

浦安市の歯医者 矯正歯科 あらかわ歯科医院 審美歯科 メタルフリー治療
術前・上顎
浦安市の歯医者 矯正歯科 あらかわ歯科医院 審美歯科 メタルフリー治療
術前・下顎

赤丸の部位が、今回の治療箇所です。

ここで「メタルフリー治療」について触れておきます。

メタルフリー治療とは?

メタルフリー治療とは、金属素材を使用せず、より自然な見た目と高い生体適合性を追求する治療のことです。
セラミックやハイブリッドセラミック、レジン(歯科用プラスチック系材料)を使用します。

メタルフリー治療の利点

メタルフリー治療は、以下のような利点があります。

  • 自然な見た目 ➡︎ オールセラミックやハイブリッドセラミックは天然歯に近い色調と光沢を再現できます。
    そのため、笑った時など他人に気付かれずに自然な状態を取り戻すことができます。
  • 生体適合性 ➡︎ 金属素材によるアレルギー反応や歯肉・粘膜への金属の色素沈着を起こすことがありません。
  • 強度と耐久性 ➡︎ 日常生活での咀嚼や咬合力に対して、十分な耐久性はあります。

メタルフリー治療の注意点・留意点

メタルフリー治療も他の治療と同様に、利点だけでなく以下のような注意点や留意点があります。

  • 保険の適応範囲:治療する部位により保険適応外(保険外治療)になる場合がありますし、保険適応の部位であっても色調を厳密に合わせることが制度上出来ません。
  • 強度と耐久性:日常生活での咀嚼や咬合力に対して、十分な耐久性があることは間違いないのですが、歯ぎしりや食いしばりなど限度を超えた過度な力が加わったり、衝撃力が加わることで破折や破損のリスクは当然ながらあります。
    それらのリスクを回避させるため、使用する素材の厚みを確保する必要があるため、歯を削る量は金属を使用する場合と比較して多くなる場合が少なくありません。
  • メタルフリー素材によるアレルギーの可能性:レジン(歯科用プラスチック系材料)に対して、アレルギーの可能性は無いわけではありません。但し、当院ではメタルフリー素材によるアレルギー反応を起こした患者様はおいでになりません。

さて、先ほどの術前の部位がどのようになったか、術後の治療画像です。

 浦安市の歯医者 矯正歯科 あらかわ歯科医院 審美歯科 メタルフリー治療
術後・上顎
浦安市の歯医者 矯正歯科 あらかわ歯科医院 審美歯科 メタルフリー治療
術後・下顎

まとめ

今回のケースでは、「インレー」と呼ばれる部分的な金属及び内部の虫歯を除去すると、切削量が多くなってしまい、かぶせていく必要が生じ、「大臼歯(だいきゅうし)」と呼ばれる大きな奥歯はハイブリッドセラミックを使用したかぶせ物(クラウン)を使用しました。

一方で手前の「小臼歯(しょうきゅうし)」と呼ばれる小さな奥歯はインレーで治療することが可能でした。

いかがでしたか?

メタルフリー治療は、より自然な見た目と高い生体適合性を追求した歯科治療の一つです。

オールセラミックやハイブリッドセラミックの素材を使用することで、金属素材によるアレルギー等の不快症状や見た目への不満を解消することが出来ます。口を開けた時に金属が見えてしまう等でお悩みの場合、メタルフリー治療を検討してみる価値は十二分にあるでしょう。

利点だけでなく、留意点や注意点もきちんと説明してくれるだけでなく、治療が完了した後のメインテナンスによる予防も併せて提案してくれる歯医者さんを選択することはとても重要です。

適切な歯医者の選択やメインテナンスの重要性を忘れずに、健康な歯と美しい笑顔を取り戻しましょう。


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